岩手県 わんこそば
上記写真のSource:http://ikuze-tohoku.jp
岩手県の珍しい郷土料理
世界遺産の中尊寺で有名な岩手県の郷土料理を紹介します。
岩手県盛岡市と花巻市の郷土料理で、他の国にも無いような珍しいものが「わんこそば」です。
「わんこ」とはお椀のこと。豪華な漆器のお椀が使われます。
そのお椀の中には一口で食べられる量のお蕎麦が入っています。
のど越しはつるんとしていますが、つゆがたくさん入っているわけではなく、ごくごく飲むほどではありません。
この一口蕎麦をネギやショウガなどの薬味と共に何杯も味わいます。
わんこそばは、このように少量の蕎麦を何杯も頂くスタイルのことです。
わんこそばをお店で食べる時は、必ず近くに給仕(店員さん)が付きます。これはお椀の蕎麦がなくなったら給仕がすかさずその椀に蕎麦をつぎ足すためです。
客が食べたら給仕はまたすかさず入れ、食べ終わるのを待ちます。
食べた量は、給仕が積み上げたお椀の量で分かります。あなたの食べた蕎麦の分だけ積みあがっていくのです。
食べている人は積み上げるのが面白くなり、ついたくさん食べてしまいます。
文章だけでは、なかなかイメージできないと思います。
良い動画をYoutubeで見つけましたので、ご覧下さい。
ね!かなり変わってますよね!
1:17~
位に映るのが、そばと一緒に頂くさまざまな「薬味」です。
1:50~
お腹がいっぱいの時はお椀にフタをして「終わりですよ」と合図をします。しないでいると延々と入れられてしまうのです!
動画では、お客さんが一旦フタをして終わりにしたんですが、給仕に「おそば入ってないですか?」と言われて、「大丈夫。入ってないですよ」とフタをあけたとたんすかさず、そばを追加されています 😀
この給仕さんとの駆け引きも遊びの1つなんですね。
料金はお店により、食べ放題システムだったり、そうでなかったりしますので、最初に確認しておきましょう。
動画では、女性一人で40杯食べたようですね。平均的な量だそうです。
わんこそばの由来
「わんこそば」は、どうしてこのようなスタイルで食べるようになったのでしょうか?
諸説ありますが、わんこそばの発祥の地である盛岡市と花巻市の歴史に関係があります。
江戸時代にこの地を治めていたお殿様が花巻市に立ち寄った際に、少量ずつそばを食べるというスタイルを大変気に入って何杯もおかわりしたのが由来とされています。
また、温かい蕎麦は、大量にゆでてしまうとすぐ冷えてしまいます。少量ずつ振る舞うことで美味しいまま食べてもらえることも理由のひとつと言われています。
現在では美味しい薬味と共にいかにたくさんの蕎麦を食べられるかという「大食いイベント」も行われたりしていますが、本来、現地でとれた蕎麦は味も香りも、とても素晴らしい一品なのです。
岩手県に行った際はぜひ、この暖かいおもてなし料理の文化に触れてみて下さい。
そして、わんこそばを食べて、積み上がったお椀と共に、ぜひ記念写真を撮って帰ってね! 😀
わんこそばのお店をご紹介
東屋(あずまや)
駅前店は盛岡駅の目の前に位置しているとあって、大変人気の蕎麦屋さんです。店内も広く、観光客が多く立ち寄ります。
こちらのお店では予約すればミニわんこそば大会が出来ます!こだわりの美味しい薬味も必見です。王道のわんこそばが味わえます。
初駒(はつこま)
1960年創業の歴史ある蕎麦屋さんです。庭園や日本間が美しく、日本の雰囲気を丸ごと味わえるお店です。
わんこそばと共に出される天ぷらや刺身が大変人気で、数種類の薬味を味わうことが出来ます。
メニューにはわんこそば食べ放題コースがあり、100杯以上食べると記念カードがもらえます。
種別: 食品 |
価格(約): 2500円 前後 |
販売場所: わんこそば専門店 |