青森県 せんべい汁
青森県民の倍にあたる260万人もの観光客が訪れる、東北最大級の夏祭り『青森ねぶた祭り』
1980年には重要無形民俗文化財にも指定されました。
その開催地である青森県の名物料理をご紹介します。
せんべい汁ってどんなもの?
せんべい汁とは、青森県八戸市を中心とした南部八戸地域で生まれた鍋料理です。
鶏肉や豚肉でだしを取り、醤油で味を付けたスープに野菜や肉と共に南部せんべいを割り入れて煮込んで作ります。
鍋の具材は決まりきったものではなく、その時々で採れた地のものを使います。
肉類は豚や鶏のほか、キジ、うさぎ、山鳥などその日猟で採れたものを使っています。
川魚を入れることもあったようです。またカニを入れる場合もあり、海の豊かな幸に恵まれた青森ならではの食材も豊富です。
野菜はきのこや新鮮な葉物が中心となります。様々なだしが混じり合い、独特のスープのふくよかな香りと旨みを生み出しています。
南部せんべいは青森県の南部地方で現在も作られているお菓子ですが、江戸時代には麦で作られた間食用の貯蔵食品でした。それを鍋に入れたのがせんべい汁の始まりです。
飢饉や凶作が続いた江戸時代後期にお米の代わりに食べられることも多かったせんべい汁ですが、現在では郷土料理として地元のみならず多くのせんべい汁ファンに愛されています。
【せんべいの食べ頃はアルデンテ】
※アルデンテとは、スパゲッティなどのパスタを茹でるとき「歯ごたえが残る」という茹で上がり状態の目安とされる表現。
せんべい汁に入れるせんべいは、お菓子として販売されている南部せんべいではありません。
中には間違って入れて、形がなくなるまで溶けてしまったものもありますが、それは青森県民の食べ方ではないのです。
せんべい汁には「せんべい汁専用せんべい」を入れます。
「おつゆせんべい」や「かやきせんべい」と呼ばれる専用のせんべいは、鍋で煮込んでも溶けにくく、とてもおいしく仕上がります。
汁を吸ってとろとろになっていても噛んだ時にサクッと芯が残っているのが食べ頃です。まさに「アルデンテ」の食感なのです。
毎日食べたいせんべい汁
青森県民の愛するせんべい汁は、いつでもどこでも食べられる優秀な郷土料理です。
せんべい汁のインスタントカップも販売され、お土産としても人気があります。
せんべいは元々は貯蔵を目的とした食品であるため、アウトドアにも気軽に持って行き鍋一つで作ることができます。また青森県の小学校では給食に登場するほど、世代を超えて愛されている料理なのです。
せんべい汁の美味しいお店
ねぶたの國たか久
郷土料理が味わえる海鮮居酒屋です。
店内では津軽三味線やねぶたばやしの生演奏もあり、青森を丸ごと味わえます。
お料理にぴったりの地酒も多数用意されており、文句なしのおもてなしです。
JR青森駅からタクシーで5分の好立地も魅力です。
津軽じょっぱり漁屋酒場 青森本町店
青森県内すべての地酒を取りそろえた居酒屋です。
1階のカウンター席やお座敷席は武家屋敷の雰囲気を味わえる作りとなっており、予約すれば2名から個室が利用できます。
お料理をお膳で出してくれるおもてなしで、おいしいお料理を雰囲気ごと味わえるお店です。
こちらも、JR青森駅から、歩いて10~15分程です。
店舗HP: http://marutomisuisan.jpn.com/isariya-tugaru/
地図: CLICK!
※ 下記の参考価格は、1人前分です。
種別: 食品 |
価格(約): 1000円 前後 |
販売場所: 居酒屋、旅館 |